サバゲー好きなら見逃せない映画・ドラマ

ネイビーシールズのリアルを描く戦争アクション映画

アルカイダの指導者オサマ・ビンラディンを殺害したことでも知られるアメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズ。

この映画は、そのネイビーシールズの隊員たちを主人公に、彼らのテロ組織との戦いを描いた、超リアル志向の戦争アクション映画である。

リアルさが際立つ本作

この映画の最大の特徴は、その圧倒的なリアルさです。実際にネイビーシールズの現役隊員たちが出演していることが、そのリアルさの根源にあります。

特殊部隊を題材にした映画では、俳優の演技力よりも、いかに本物の動作や立ち居振る舞いを再現できるかが重要視されますが、本作ではそうした心配は一切不要です。隊員たちの一つ一つの行動や動作がすべて本物だからです。

サバゲー好きには、ネイビーシールズの実際の戦場での動きや戦術を目の当たりにできることが、この映画の大きな魅力と言えます。「リアル」というよりも「正確」と評されることが多いのも納得できる内容です。

リアルな戦術と最新鋭の兵器

戦場でのアクションだけでなく、劇中の戦術も非常にリアルです。さらに、アメリカ海軍の全面協力を得て、最新鋭の実際の兵器が登場します。銃器や潜水艦、ヘリコプター、戦闘機まで、ミリタリーマニアにはたまらない見どころが満載です。

劇中で使用されている銃はすべて実銃で、使用されている弾も実弾とのことです。現役のネイビーシールズ隊員の出演交渉には困難があったようですが、最終的には「リアルなネイビーシールズの世界を正しく記録するチャンス」という趣旨で協力を得ることができました。

そのため、隊員同士の会話でも、実際に使われている略語や用語がそのまま採用されています。こうした細かな部分にも注目すると、より楽しめるでしょう。

トム・クランシーの企画協力

また、本作の企画には、アメリカのベストセラー作家トム・クランシーが協力しています。

彼は『レッド・オクトーバーを追え』や『今そこにある危機』『パトリオットゲーム』などの作品で知られ、正確な軍事知識とスケールの大きなサスペンスで高い評価を得ています。彼の参加により、本作のリアルさがさらに強化されています。

ストーリーとキャラクターの描写

物語は、CIAの女性エージェントが中米で拉致されたことから始まり、その奪還作戦が描かれます。冒頭の作戦から、リアルさと緊張感に満ちた見どころが続きます。しかし、エンターテインメント性を重視した戦争ドラマに比べると、キャラクターの個性や人間ドラマの部分ではやや物足りなさを感じるかもしれません。

ネイビーシールズの隊員たちのキャラクターは薄く、かつての戦争映画のような愛すべき個性派集団という趣はありません。個々の人間性に焦点を当てたエピソードも少なく、戦場を舞台にした人間ドラマを期待する観客にはやや不向きかもしれません。

リアル志向のサバゲーファン必見の作品

この映画の魅力は、何よりもそのリアルさにあります。本物の軍隊や隊員の協力によって実現された、異色の戦争アクション映画であり、リアル志向のサバゲー好きにとっては、大いに参考になる作品です。

「ネイビー・シールズ」データ

スタッフ
監督 スコット・ウォー
マウス・マッコイ
キャスト ロゼリン・サンチェス
ジェイソン・コトル
アレックス・ビードフ
ネストール・セラノ
アリサ・マーシャル
ゴンザロ・メネンデス
エミリオ・リベラ
ディミテル・マリノフ
製作 マイク・マッコイ
スコット・ワウ
製作年 2012年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ

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